家のくるまを乗り換える ~おもいのほか子供たちに気に入ってもらってたの件~
亡くなった父の残したくるま
「 ミニクーパー 」
この三か月間、いや入院中も含めて
5か月間、たまにエンジン掛けて
動かなくならないようにしてた。
だけど父の車をそんなかんじで
ほっとくわけにもいかないし
おふくろは車の事どうしたいのか
聞いてみることにした。
予想どおりだったけど
おふくろは何も考えてなかった。
僕としては
父は生前くるまは大事にしていたし
けっこう気に入っていたみたいだから
すぐに手放すのも気が引ける。
それならどうするか
おふくろが乗るか?
いやペーパーだし
世の中、高齢者の免許返還という風潮だし
それはない。
となると僕がひきついで乗るか、の一択。
おふくろと話して僕が乗ることになったんだけど
うちの子達にも一応相談。
そしたら「いいよ!」って言ってくれた。
「もう変えるの?いつ変えるの?」
ってはりきってました。
その晩
子どもと近所のスーパーに行ったとき
駐車場でうちの車にぶつかりそうな
車がいました。
それを見て僕は
「ぶつかっても大丈夫、車かわるからね」って
冗談で言ってたら、
「俺はこまる」ってうちの小2の子が言いました。
「なんで困るの?」って聞き返したら
「だっておれにはこの車には思い出があるから」
「いやだ」ということでした。
ほんとはじいちゃんの車じゃなくて
うちの"オンボロくるま"が
気に入ってたのかな。
子どもたちはずっとあることを望んでたのかな。