みちしるべ

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家の塀直し ~おふくろの変化の件~

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なんだか今日のおふくろは別人みたいだ。

 「 こんな感じははじめてかも

なんだか心地よいな。」

 

 

去年の9月、父が他界した。73歳まであと二日。

 

父とおふくろは2人で暮らしていたから

あれから約三か月

おふくろはひとりで暮らしています。

 

ぼくが幼いころからずっと共働きでした。

だからなのか僕には両親が

別々の人生を生きているように映っていました。

だからおふくろは自立しているひとに見えていたし

子供にも自立をもとめてか

あまり干渉してこなかったです。

 

おくさんどうしの井戸端会議に参加しているところ

なんかみたことないし

まわりのひとに愛想ふりまいてるところもみたことない。

そんなおふくろだから

父とも楽しく談笑しているところは

僕は見る機会はありませんでした。

 

父が他界しておふくろはどうなのかな 

 

別にいままで互いに干渉しない関係だったんだから

べつに変わらないかな。

 

いやいや、本心ではさみしくて辛いんじゃないか。

 

って、でも実際は夫婦の事は夫婦にしかわからない。

いろいろ考えたって

それは第三者が勝手に考えた

美化された妄想でしかないってことです。

 

僕の妄想では

さみしいとか辛いじゃなくて

なんとなくの実感でしかないんじゃないかと思います。

実際は父の死後

いろいろな雑務や

お悔やみをしてくれた方々への対応など

全部ひとりでやっていたから

だいぶいそがしかっただろうし

疲れていたと思う。

悲しんでるひまなんてなかったんじゃないかな。

だからか父の死後のおふくろの印象は

さほど変わっていませんでした。

 

年があけて、あいさつがてら線香あげに行きました。

そのとき、実家の塀をなおす話しになり

天気も良かったので午後にやってしまおう

ってことになりました。

 

一度帰宅し、再度訪問。すぐに作業開始。

 

そしたらとなりでおふくろが手伝ってくるんです。

おしゃべりしながら。

 

それでぼくは

「んっ?!」ってなって。

だって今までだったらこういう作業のときは

僕にひとりでやらせといて自分は家の中

というのが普通でしたから。

 

どう表現したら良いのかわからないですが

今までのおふくろではない

険がとれたようなかんじ、

やわらかく、やさしい感じでした。

 

そのとき僕ははじめて理解しました。

おふくろほんとうは

いろんなことに後悔して、受け入れて

それらにかたがついて

じぶんを表現するってことにすなおになれた。

さみしいから、だれかに寄り添いたいからって

感じじゃなく、

素直なきもちがでてるって感じでした。

 

だから

 

なんだか今日のおふくろは別人みたいだ。

 

こんな感じははじめてかも

 

なんだか心地よいな。

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